夫あるいは妻が不倫して不貞行為を働いた場合、裏切られたことで腹わたが煮えくり返るほどの怒りを感じるでしょう。
しかし、子供もいて経済的に離婚するのは無理だった場合許せないけれど離婚したくないなら、どのように考えていけばよいのでしょうか。
「許せない」という考え方を捨てる
一生愛することを誓って結婚したはずなのに、その相手から裏切られるというのは非常にショックが大きいのは当たり前です。
自分の夫あるいは妻だけは大丈夫と思っていたら、実は会社の後輩と不倫していた、ママ友のお父さんとダブル不倫だったということが発覚した場合許せないと思う人がほとんどだと思われます。
確かに、相手が自分を裏切ったことを許せないのは当然なのですが、離婚したくないと考えているのであれば苦しくてもその気持ちを一度捨てる必要があります。
不貞行為を働いたこと以外に相手に悪い部分がない場合や、不倫相手とは別れてきちんとあなたに対して謝罪してくれるのであればその「許せない」という気持ちに一度蓋をしましょう。
愛を誓った結婚相手が不貞を働いたことは変えられない事実ですが、感情的にならずにその結果自分はどうしたいのかを考えましょう。
不貞を行った相手であっても、離婚するつもりはないのであれば相手にはそれ相応の謝罪をしてもらった上で「許せない」気持ちは棚に上げこれから夫婦仲修復のためにどうすれば良いのか考えていくようにシフトすることをおすすめします。
子供の幸せを考える
自分を裏切った夫あるいは妻を許せないのは当然であり被害者でもあるのですが、あなたが感情的になって夫婦関係まで崩壊させてしまうことで一番迷惑をこうむるのは誰だか分るでしょうか。
それは、二人の間に挟まれた子供です(子供のいない夫婦の場合は別ですが)。
子供には何の罪はなく、悪いのは不貞を働いた夫あるいは妻であるのに、そのせいで子供の幸せまで崩壊させてしまっても良いのでしょうか。
夫婦仲が破たんすることで離婚危機に陥り結果的に離婚ということになると、その子供は経済的に困窮する可能性も捨てきれません。
なぜなら、ほとんどの場合離婚して子供の親権を持つのは母親であり、その母親がシングルマザーになると夫が今まで稼いできた分の生活費を今度は母親が稼がないといけなくなるからです。
今の社会で正規雇用してくれる会社はほとんどない時代、子供と生活ののために母親は寝る間も惜しんで働かねばならずそれでも十分に生活費が足りないことから子供の進学を諦めさせなければならない場合もあるのです。
もちろん、一番悪いのは離婚危機の原因を作った不貞行為をした夫あるいは妻なのですが、離婚したその先に子供の幸せはあるのか、よくよく考えてみることをおすすめします。
裏切ったのは夫婦間の問題でも、離婚は家族の問題であることを忘れない
もしかしたら、夫あるいは妻が不貞行為を行ったのにはあなたに責任の一端がある可能性も考えられます。
子供が出来たことを理由に夫婦生活を拒んでいた場合や、夫あるいは妻に対してあまり優しくしてこなかった、コミュニケーション不足だったなど不貞行為をしてしまった原因があなたにあるかもしれません。
思い当たることがあるのなら、許せないと相手ばかりを責めるのではなく自分の今までの行動を振り返ってみましょう。
あなたに全く非がなく、ただ魔が差して夫あるいは妻が不貞行為を働いただけであっても、それが許せずに即離婚というのは少し選択が早すぎる気もします。
夫婦関係が悪化して結果的にどちらか一方が不貞行為を行う結果になったのは夫婦の怠慢の責任ですが、離婚となると家族の問題になります。
子供に相談もせず勝手に離婚する夫婦もいますが、振り回される子供の気持ちを考えたら、早急に答えを出すのは難しいのではないでしょうか。
裏切られたあなたは悔しさや腹立たしさでいっぱいだと思われますが、感情に走る前にまずは家族の平和のためにはどうすれば良いかを優先的に考えてみてはいかがでしょうか。