夫婦間の話し合いではどうにもならない場合に、お互いの親に相談しようと考える人もいることでしょう。
しかし、本来は夫婦の問題であるのにそれを両親に託すのは有りなのでしょうか。
答えが出ないのであれば年長者の意見を聞くのもあり
まだ結婚して未熟な二人の場合、二人だけの話し合いで関係修復をしようと思ってもなかなか進まず結局はケンカで終わってしまうようなこともあるかもしれません。
その場合には、様々な人生を経験してきた経験豊富な自分たちの親に相談してみて離婚回避のヒントをもらうのも良いかもしれません。
親は、何年何十年と苦楽を共にしてそれまで様々なことがあってもそれを乗り越えて結婚生活を続けてきたわけですから、夫婦にとってどんな選択が妥当なのかそれなりのアドバイスをくれるでしょう。
特に最近の若者は仲たがいするとすぐに離婚を考えますが、親世代は相手の不貞やDVがあっても我慢したり妥協したりして子供や家族の幸せのために離婚を踏みとどまるのが当たり前だった時代に生きてきた世代です。
そのため、何か起きた時にどのように対処していけば良いかも熟知していると言えますので、まずは相談してみるのも良いでしょう。
中立な立場に立てない親には相談はNG!
人生経験豊富な親に相談するのは、自分たちの話し合いだけでは解決しない場合には適した方法と言えます。
ただし、中立な立場に立てない親に相談するのはやめた方が良いでしょう。
夫婦で喧嘩した場合、それを親に相談すると多くの場合は自分の子供を贔屓目に見てしまうのが一般的です。
そのため、自分の子供の方に加担して結局その相手が悪者になって余計に話がこじれてしまう場合もあります。
そもそもは、あなた方夫婦の問題であり、両親や親族を巻き込んでの大事にしてしまう必要はありませんので、中立な立場に立てない親には相談しない方が賢明と言えるでしょう。
また、夫婦仲が悪い親に相談すると、「うちもあなたたちと同じように離婚しちゃおうかな」などと夫婦二人に離婚をすすめるだけでなく自分たちも離婚する可能性もあります。
今回は離婚したくないためにはどうすれば良いのかの相談ですので、離婚をすすめるような親の場合には最初から相談しない方が良いと言えます。
親がいない場合には信頼できる年配者に相談しよう
お互いに両親が揃っているならどちらか、あるいは両方の親に相談してみるのが良いですが夫婦二人とも両親がすでにいない場合にはどうすれば良いのでしょうか。
その場合には、夫婦二人が信頼できる大人に相談することをおすすめします。
夫婦のことを良く知っておりなおかつ片方の意見だけでなく両方の意見を汲んでアドバイスしてくれるような信頼できる年長者が良いでしょう。
そのような年配者が近くにいないというのなら、家庭裁判所で円満調停を申し立てて話し合いをするのも良い手段です。
円満調停とは、いわば離婚調停の反対版で離婚調停が離婚を考える話し合いであるのに対し、円満調停は夫婦関係の修復を目的として話し合いをする場です。
調停員を交えての話し合いになりますので、二人だけで話し合うよりも感情的になることなく冷静に話し合いを進めることが出来るのでおすすめと言えるでしょう。