会話をすることは夫婦関係でなくてもどんな人間関係においてもとても大切なことですが、離婚回避をしたい場合には、どんな会話をするのが良いのでしょうか。
それについて考えてみましょう。
お互いの不平不満
「会話をするのにお互いの不満を言い合うのはおかしくない?」と思われる人もいるかもしれません。
そんなことを言ったら喧嘩になって収拾がつかなくなるのではとも思われるかもしれませんが、それでよいのです。
なぜなら、喧嘩も会話の一つだからです。
実は、付き合っている頃から喧嘩ばかりをしているカップルは一見仲が悪そうに見えますがそれも夫婦の在り方であり、喧嘩をしながらお互いの意思を確認し会話をしていると言えるのです。
例えば、「なんで靴下を洗濯かごに入れないで放っておくのよ!」と言われて「うるせえな!お前こそいつもトイレットペーパーを使い切ったら補充しとけよ!」と喧嘩し合っていたとします。
もちろん、結局そのままになっている可能性もありますが、妻も夫も意思は伝えていますのでいずれ夫は洗濯かごに靴下を入れるようになり妻の方もトイレットペーパーの補充をやるようになります。
つまり、形はケンカであってもそれぞれ自分の不満を伝えてそれをお互いが尊重して変えようと意識するきっかけとなるため、たとえ喧嘩になってもお互いの不満を相手にぶつけるのは良いことと言えます。
逆に問題なのは、不満があるのに相手に対して言えない夫婦です。
言えないまま何事もないように過ごしていても、その不満はいつか積もり積もった時に爆発するでしょう。
その爆発は非常に大きく、夫婦関係の崩壊、つまり離婚という選択肢になることも十分考えられます。
離婚回避をする会話として、「喧嘩」は非常に重要な会話と言えるのです。
子供のこと、連絡事項以外のこと
普段の会話は口を開けば子供の予定や行事、子育てについてのことしか話さない、という夫婦は少なくないのではないでしょうか。
あるいは、今日の予定はどうだとか明日は何があるなど連絡事項しか話さない夫婦も多いのではないかと思われます。
子供は二人の愛の結晶であり夫婦間で子供のことを話すのは当たり前で、それだけ夫婦にとって子供はかけがえのない存在なのでしょう。
また、日々の連絡事項を話すことは毎日をスムーズに過ごすためにもとても重要であることは確かです。
しかし、夫婦間でそれ以外の会話をしているでしょうか。
子供と連絡事項以外話さない夫婦は、離婚する可能性が高いと言えます。
元々、夫婦は好きで付き合って結婚したカップルだったはずです。
その時にたくさん話をしたから話すことはないと思いがちですが、毎日の生活の中でちょっとしたことを話したいと思う時もあるのではないでしょうか。
会社の同僚やママ友などに話すのは気がひけるけど、夫や妻になら話せそう、ということはいくらでもあります。
昨日たまたま観たテレビ番組や、電車で一緒になった変なカップルのことなど何でも良いのです。
たわいもない、くだらないことを会話してそれを楽しめる夫婦というのは、いつまでも長く仲良く暮らしていけると言えます。
離婚回避をしたいのであれば、子供と連絡事項以外の夫婦だけの会話を増やすようにしましょう。
それぞれの世界観での悩みや苦しみ
夫である男性は、毎日の中でそれ程話したいと思うことは少ないかもしれませんが、妻である女性は、会話をすることで相手との信頼関係を築きまた親密さを増していく生き物です。
もっと言ってしまえば女性は会話がなければ死んでしまうのではという位、話すことが好きです。
それなのに、夫であるあなたと何も話さないでいるのは、なぜでしょうか。
それは、あなたが真剣に話を聞いてくれていないからと言えます。
夫には会社という世界観があり、妻には家の中やご近所付き合い、ママ友付き合いなどの世界観がありそれぞれがその世界で様々なことをしたり戦ったりしています。
しかし、時にはその世界の中で傷ついたり、悩みや苦しみが生まれることもあるでしょう。
そして、それぞれの世界観で生まれた悩みを共有したり共感する場こそが、家族あるいは夫婦なのではないでしょうか。
夫あるいは妻の世界観を夫婦で共有することはできません。
けれども、その世界観での悩みは共有して共感してもらうことが出来ます。
その共有や共感こそが夫婦の信頼関係であり絆を強くしてくれることもあるのです。
最近、妻や夫の悩みを聞いたでしょうか。
相手は話したいと思っているかもしれませんので、今日あたり話しかけてみてはいかがでしょうか。