一緒に生活しているだけでも離婚危機になりやすいとされている風潮なのに、単身赴任などで別々の生活をしていれば尚更離婚危機になってしまうことが考えられます。
あくまで夫の仕事上の都合なのに離婚することにならないためにも、離婚したくない人は単身赴任家庭でも上手に離婚回避できる対策について考えてみましょう。
なぜ単身赴任家庭は離婚率が高まるのかその理由を知る
仕事の都合で家族と離れ離れになることは、夫にとって妻にとってまた子供にとっても非常につらいことであると言えます。
妻は子供の学校や子育てなどに追われて、夫がいないこと以外の生活は変わりませんが、へき地でたった一人で暮らすことになる夫にとっては単身赴任は生活の大きな変化となります。
最初は非常に寂しいために、しょっちゅう連絡してきたり週末には妻や子供に会いに来てほしいと懇願することもあるかもしれませんが、しばらくすると夫は「あること」に気づいてしまうのです。
それは、「一人の生活が以外にも快適」だということです。
結婚してからずっと誰かと一緒に暮らし、子供が生まれるなどして家族が増えるようになった夫にとっては仕事をしているときにしか一人になることが出来ません。
また、家に帰っても自分の好きなように過ごすことはできず、食べたものや飲んだもの、着た服などをその辺においておけば妻にかたづけるように注意されるなど家族のルールの中で生活してきましたが、単身赴任になるとその煩わしさやルールから解放されるために「なんだ、一人で暮らす方が気楽じゃないか」ということに気づいてしまいます。
そうなると、夫は家族を捨てて新しい女性と人生を歩みたいと考えたり離婚を考えてしまうこともあるので離婚したくないなら注意が必要と言えます。
離婚したくない妻は、夫がそのことに気づく前に対策を立てていく必要があるのです。
そのためにはどうすれば良いのかというと、たとえ単身赴任をしていても身近に感じさせることが大切と言えます。
例えば、あまり夫婦間でLINEやSNSを使用することはないと思われますが、そういった身近に感じることが出来るツールで連絡を頻繁に取り合うことで、「遠くにいてもずっとそばにいるよ」ということを感じさせるのが良いと言えます。
夫だけじゃない！単身赴任で妻が離婚を切り出すこともある？
離婚を切り出すのは何も単身赴任をしている夫だけとは限りません。
最初は一人の生活が快適で「このままずっと一人でも良いかもな」と余裕をかましていても、いつになったら単身赴任の期間が終わって家族と暮らせるのかを考えると途方に暮れて急に寂しくなってしまう夫もいます。
その一方で、今まで夫がいたことで遠慮していた妻が本格的に働きだしたいと考えることもあります。
子供が小さいうちはまだそんなこともなく、ほとんどの場合転勤が決まったら妻子共に単身赴任先についていくのが一般的ですが、中学生や高校生くらいになると学校が変わってしまうこともあって夫だけ単身赴任することも多いでしょう。
その場合、ある程度家のこともできるようになる子供に任せて、妻がバリバリ働き始めることもあるとされています。
そうなると、「私も夫と別れて新しい人生を歩みたい」と考えるようになり、単身赴任の夫に離婚届を送るようになることもあるとされています。
こうなってしまう前に、離婚したくない夫はきちんと対策を立てる必要があると言えます。
そのためにおすすめなこととしては、お互いの予定をしっかりと把握しておくことです。
インターネット上のアプリとしてオンラインカレンダーなどがありますが、これは離れていてもお互いのスケジュールを把握するのにおすすめのアイテムと言えるでしょう。
たとえば、子供の発表会やイベントがある時は事前に応援メールを送ることが出来ますし、相手に予定が入っていることをあらかじめ知っておけば突然訪ねて行って驚かそうとしたら出かけていていなかったなどのニアミスをすることもなくなります。
また、電話を掛けるときには普通に通話するのではなくテレビ電話などを利用するとより相手を身近に感じることが出来ますのでおすすめです。
単身赴任は夫婦関係修正のチャンス！今までの悪かった部分を払拭してより良い関係を築こう
結婚すると、最初は新鮮だった結婚生活も一緒に暮らすのが当たり前となって相手に対する感謝や思いやりを忘れてしまうこともあるかもしれません。
特に会話や話し合いの機会が少なくなってしまうと、たちまち夫婦関係は険悪になっていくとされています。
離婚してしまっても良いのならそれで問題はないのですが、離婚したくないのであれば夫婦関係の修復をするのに単身赴任中はチャンスの時と言えます。
なかなか会えなくなってしまうからこそ、相手のことを思いやり感謝しながら生活をしていくように意識しやすくなると言えますので、日頃から夫婦仲があまり良く無かった夫婦こそ、単身赴任中に夫婦円満に過ごせるように努めてみるのも良いのではないでしょうか。