暴力は離婚を助長してしまう行為の一つですが、暴力をふるわれた方もまたふるってしまった方も離婚をしたくないと考えている場合にはどのように回避していけばよいのでしょうか。
暴力をふるってしまった側が考える必要がある離婚回避法は?
誰よりも信頼し合い結婚し、その結婚生活の中で一度暴力をふるってしまうと、相手との信頼関係を取り戻すのは非常に大変なことです。
一昔前では、暴力をふるわれてしまった側(主に女性)は我慢して離婚しないことも多かったのですが、昨今は一度でも暴力行為があるとそれが離婚訴訟の材料となり裁判などで争っても不利になってしまうことがあります。
仕事のことや人間関係で悩んでいたなどどんな理由があるにせよ、暴力をふるってしまったことはもう消せない過去です。
暴力をふるってしまった側が離婚を回避するために考えることとしては、とにかく時間をかけて相手との信頼関係をまた再び築くにはどうすれば良いかを考えましょう。
相手は、貴方がまたいつ暴力をふるってくるかおびえていますので、まず二度度暴力をふるわないことを誓う必要があります。
必要があれば誓約書などを書いて、またふるった場合には離婚や慰謝料などを条件に出せば本気度が伝わると言えるでしょう。
暴力をふるわれてしまった方が変える意識
暴力をふるわれてしまった方としては、離婚を回避したいと思っていても一度ふるわれた恐怖を払拭するには時間がかかると言えます。
相手が誠実に謝罪してきたとしても、暴力をふるわれた以前の関係を取り戻すのは難しいと言えるでしょう。
しかし、この先も夫婦として結婚生活を歩みたいと考えているのであれば、暴力をふるわれたことを忘れることはできませんが意識を変えていく必要があると言えます。
もちろん、すぐに以前の様に無理に仲良くする必要はありませんが、態度だけでもなるべく以前と変わらないように過ごすだけでも、相手に対して夫婦関係をやり直したい意思が伝わると言えるでしょう。
逆に、暴力をふるわれた側が以前と変わらず接することで暴力をふるった方ももっと深く反省してくれるかもしれません。
お互いの歩み寄りが必要
長い結婚生活には、子供のことお互いのこと、これからの未来のことなどでぶつかったり喧嘩したりをすることはあると言えます。
だからと言って暴力はいけないことですが、お互いに離婚を回避しようと考えているのであれば歩み寄っていかなければ解決しません。
暴力をふるってしまったからと、相手を腫れもののように扱うだけでは以前のような関係に戻ることは難しいですし、暴力をふるわれた方もいつまでも相手のことを責め続けていては苦しいだけです。
目的は、夫婦ともに末永く仲良く過ごしていくことなので、それを指針に過ごしてくのが望ましいと言えるでしょう。
夫婦はもともと他人なのですから、努力をしないことにはうまくいかないことを念頭に置いてこの先一緒に暮らしていくのが良いのではないでしょうか。